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アジア国際移動研究所(IAM)は、アジア地域における越境移動について存在している、また発生しつつあるパターンについての研究に焦点を当てる。国内外の研究者と連携し、共同研究を進め、国際移住における新しい概念・理論的フレームワークを構築し、中央政府及び地域運営組織への政策提言をすることを目的とする。
アジアは地理的に広大にわたり、世界の人口の2/3を擁する。この人口が多い大陸において、人々はより良い生活を求めて、国境を越えることを止めようとはしない。1980年代以降の経済のグローバル化、人口の変動、そして国際教育、観光の拡大は急速な人口移動をもたらした。とりわけ、ASEANのような地域統合コミュニティを作る試みは、アジア域内における人々の移動を促進した。人々は働くため、学ぶため、結婚するため、ライフスタイルを追求するため、不安定な環境から逃れるため、異なる気候や生活様式を享受するために移住する。
アジアにおける具体的な社会組織、政治体制、経済発展、文化構成は、最近だけでなく歴史的に移住現象がこの地域にとって特有であることを意味する。移動のパターンと結果は必然的に複雑になる。西洋に起源を有する移住理論はアジアにおける研究に情報を提供してきた。それにもかかわらず、アジアにおける多様な移住様式や移動過程における複雑さは、新たな問いをもたらし、またそれらを説明する新しい概念的な枠組みを必要としている。
本研究所は早稲田大学を基盤として、アジアにおける国際移住について研究する学外及び海外研究者とも協働する。共同セミナー、ワークショップ、共同研究プロジェクトを通じて、アジア移住の研究を促進する。
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